40年間パリに住んでいる画家のご夫婦、篠原土世さんと日浅和美さん。日々、作品と向き合う作業をずっと続けている素敵なカップル。日本でも交互に時々個展を開いています。バンクーバーに住んでいる伯母の古くからの知り合いで、10年以上前にパリに母と二人で旅行した時に、最初に蚤の市に連れて行っていただいてから、かれこれ10年以上のお付き合いになります。パリに住んでいる時には、両親のように困った時に助けていただいたりいろいろなことを教えていただいたものです。郊外のブロカントにも何度も連れて行っていただいています。彼らのブロカント歴は30年余りなので、家の中には、たくさんのものがあふれているのですが、それぞれが調和して、とても心地がいい空間。パリに行くと、週末一日、ブロカントに連れて行っていただくのですが、朝が早いので、ここのところ、一泊、土世さんのアトリエに泊まらせていただいています。絵やオブジェがたくさんある中に泊まるのもなかなかよいものです。
ピアノは幼稚園のころから始めて、小学生の中学年ぐらいまでやっていたのでしょうか。そのあと、また中学か高校生になって自分からやりたくなってまた少しはじめて、受験などでなんとなくやめてしまってそれっきり。
以前から、機会があれば、またピアノを弾いてみたいなあと思っていて、今年、思い立って、電子ピアノを購入し、最近、ピアノを楽しんでいます。
帽子の習う前に、洋服を作る学校に通っていました。学生時代に友人と、インスタレーションをしたことがあるのですが、その時に作ったものは見かけは帽子だけど、出来上がってみたらかぶることができない代物でした。帽子をどうやって作ったらいいのか本当に知らなかったのです。
当時は、あるコスチュームアーティストの方の作品にとても影響を受けていて、漠然と、自分もそのようなものづくりがしたいと考えていました。時々、お手伝いをさせていただいていたのですが、アトリエで働いている人の中に、どんな帽子でも作ってしまう人がいて、どうやったら、あんな帽子を作ることができるんだろう、私も技術を学びたいなあと、今思えば、単純ですが、帽子教室に通いだしたのです。何か技術をきちんと身につけなければ、仕事にするのは難しいなあという焦りもありました。