SEPT BLEUS

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SEPT BLEUS

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2010.04

06

2010.04.06

パリに住めると思った瞬間

フランス好きになったのは、今はなき雑誌「OLIVE」とか、短大に通っているぐらいからフランス映画をいろいろと見るようになって、ファッション、文化、音楽、食べ物等、興味が広がっていった気がします。フランス映画にでてくる女性の強さや、エネルギッシュで情熱的なところなどにカルチャーショックを受けて、ああ、世の中にはこういう女性像もあるのだなあと新鮮な驚きを感じたものです。最初にパリに行ったのが、短大の卒業旅行。2月でとても寒く、言葉も全く分からず、外を歩いていてもすごく緊張感がありました。メニューも読めないので、イメージと全然違う豆だらけのサラダが出てきたり、カフェでサラダにパンがついてくることを知らずに、パンを余計に頼んでしまったり。最初に駅を出て、パリの街を見たときに、なんてきれいなんだろう!!と思ったのを、よく覚えています。今思えば、北駅からの景色がそんなにきれいだとは思いませんが、初めてのヨーロッパの街並みはやはり、衝撃的だったのかもしれません。

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いつか、パリに住んでみたいなあという思いをなんとなくずっと持っていたことは確かですが、パリに住めると思ったのは、3回目のパリ旅行でのこと。その頃は、お楽しみ程度にフランス語を少し習い始めていました。蚤の市でたくさん買い物をして、友人と別れて一度ホテルに帰ろうと思ったのに、バスティーユ駅から迷ってしまって、どうしてもホテルまでたどりつけず、途方に暮れ荷物も重たく疲れて、はあっとため息なんてついていた時。なぜか、あっ私、パリに今だったら住めるかも。と思いました。
なぜその瞬間にそう思ったのか、今でも分かりませんが、ちょっと気持ちが切羽詰まっているときに、なんとなくいつも新しい展望が見えることがあるような気がします。
今でも、両手にリネンのベットカバーや、鉄のアイロンや、アンティークの帽子などをたくさん入れた、ちぎれそうな袋を抱えて、歩いていたその時のことを鮮明に覚えています。
帽子を作る時も、あの素材でこんな形の帽子とか、この帽子のかざりはこのボタンとか、ピンときて製作すると、たいてい、自分の納得いくものが出来上がります。どこから、いつ現れてくれるのか自分でもわかりませんが、今まで、なんとなくそういう直感を信じて、ものごとを決断してきた気がします。次はどんなことを思うのか?わかっているようでわかっていないからこそ、きっと、楽しいのでしょうね!


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