SEPT BLEUS

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2010.06

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2010.06.09

平田暁夫先生の帽子教室のこと

帽子の習う前に、洋服を作る学校に通っていました。学生時代に友人と、インスタレーションをしたことがあるのですが、その時に作ったものは見かけは帽子だけど、出来上がってみたらかぶることができない代物でした。帽子をどうやって作ったらいいのか本当に知らなかったのです。

当時は、あるコスチュームアーティストの方の作品にとても影響を受けていて、漠然と、自分もそのようなものづくりがしたいと考えていました。時々、お手伝いをさせていただいていたのですが、アトリエで働いている人の中に、どんな帽子でも作ってしまう人がいて、どうやったら、あんな帽子を作ることができるんだろう、私も技術を学びたいなあと、今思えば、単純ですが、帽子教室に通いだしたのです。何か技術をきちんと身につけなければ、仕事にするのは難しいなあという焦りもありました。

平田暁夫先生の帽子教室は、今まで行ったどの学校とも違っていて、決められたものを作るのではなく、今できる技術で好きなものを好きなだけ作れるという、素晴らしい学校でした。今まで行った学校の中で一番好きだったかも。

地球儀の帽子やら、アイロンの帽子、しずく型の帽子に月の満ち欠けの帽子、カフェオレカップの帽子など、変わったものばかり作っていたものです。でも、作りたいフォルムを形にできることが嬉しく製作していた気がします。今考えるとあの頃は、純粋に楽しかったなあ。

まずは、素材の扱い方とか、型出しの方法とか、基本的な作り方をそれぞれ教わって、その中で、どうやって作っていったらいいのか、助手の先生に相談しながら、それぞれ製作していくという工程だった気がします。

年に2,3回、平田先生と奥様が、生徒たちが作った帽子とデザイン画を見ながら、批評をしてくださる日があり、ドキドキしながら臨んだものです。

なんでもそうだと思いますが、帽子のデザインというのもその人の個性がでて、すごく面白いものです。お互いに刺激し合いながら、ワイワイと2年間、とても楽しい学校生活でした。趣味が高じて帽子を習いに来ているマダムたちもたくさんいらっしゃって、年上の方たちと仲良く一緒に過ごした時間は、いい人生勉強にもなりました。
2000年に、帽子教室がクローズしてしまったのは、とても残念。

よく、帽子教室は開かないのですか?と聞かれることがあるのですが、私は、感覚的にものを作るタイプなので、あまり、先生には向いていないと思うのです。ワークショップみたいなことは、又機会があればやってみたいなあとは思っています。


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