SEPT BLEUS

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2010.09

21

2010.09.21

バレーに関するあれこれ

先日、「バレエ・リュス 踊る歓び、生きる歓び」というドキュメンタリーを見ていて、バレーに関するエピソードを書いておきたくなりました。

小学生のころ、あのかわいいチュチュ(イメージだと薄いピンクとか白のもの)を着て踊っているイメージに夢を膨らませて、近所のバレー教室に、お友達と母も一緒に見学に行ったことがあります。

練習の時にチュチュを着ていないのは、仕方がないとして、私が観に行ったバレー教室は、みんな肌色のレオタードを着て、練習をしていました。私はそれがとてもショックで、一瞬にして夢が壊れて、私も友人も全然バレーが習いたくなくなってしまったのを覚えています。

そんな風にあっけなく、バレーを習うことをあきらめてしまったのは、今思うと、とても残念ですが、子供心には充分の理由だったのでしょうね。

IMG_4030

プラハに旅に行った時に夜、市庁舎の前の劇場で、観光客向けの演目というのを承知で、「白鳥の湖」を観ました。

お客さんはあきらかに観光客のみ。劇場はこじんまりしていて、舞台も狭く、確か総勢12名ぐらいでの白鳥の湖でした。女性はとてもきれいで上手だったのですが、相手役の白鳥の男性の背が低く、ステップなどは上手いけど、なんだか面白いバランス。黒鳥役の男性は背が高くて見栄えはするのだけど、ジャンプが低かったりと、ちょっと残念な感じ。そして、極めつけが拍手入りのカセットテープの音楽。誰も、拍手をしていないところで、テープの音がむなしく、パチパチパチパチとなるので、最初、みんな顔を合わせて、何これ?っと苦笑。それに加えて、そのテープはだいぶくたびれていて雑音入りでした。それでも延々に続く拍手にそのうち慣れてきて、もうおかしくなってしまいました。演目はクラシックバレーだけど、コメディーのような雰囲気。

クライマックス付近で、2度ぐらいテープが途切れて、音楽が流れていないのに、ダンサーの人たちは慣れているのか、なにごともなく踊り続けていて、変に感心してしまいました。後ろのフランス人の2人組が「ここにいるのはみんな観光客だぜ。ほんとうに、ひどいなこれ」などとつぶやいていたり。みんな文句をいいながらもお客さんは帰ることなく最後まで見ていたから、違う意味でそれなりに楽しめたのかもしれません。

終わった時の、あきれたようなお客さんたちの顔。こういう公演で、踊らないといけないダンサーも大変だなあと思いつつ、ある意味ものすごくインパクトのある公演でした。

バレー・リュスのドキュメンタリーは、その映像当時、89歳とか80歳代の元、ダンサーたちが、昔のことをいろいろ語っていくのですが、89歳になっても、バレーを教えていたり、自分も体を動かしていたり何か、バレーに関わる仕事を意欲的にしている方が多くて、驚きました。
私も、ずっと帽子とつながりを持ちながら、素敵に年を重ねていけるといいなあと。

その当時、前衛的だった演目を、アメリカの地方巡業で、バレーを初めて観る人たちの前で演じたエピソードも面白く。こないだ観た「シャネルとストラヴィンスキー」の映画の中で、初めてパリで、バレー・リュスが「春の祭典」を演じた時を、再現したシーンがあったのですが、クラシックバレーばかり見てきた人たちに、どのぐらいの衝撃があったのか、映画の中ですが、雰囲気を感じることができて興味深かったです。

文章とはあまり関連がありませんが、写真は、2004年の大晦日に、パリのオペラバスティーユで「眠れる森の美女」を観た時のフィナーレのあいさつの時のもの。正統のクラシックバレーもいいなあと、改めて思った夜でした。


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