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2015.08

24

2015.08.24

2015AW 「SENSE OF WONDER」

2015AW SEPT BLEUSテーマ
「SENSE OF WONDER」

久しぶりに京都を訪れた際に、いつものお気に入りのお寺の入り口の大きな木の下を通り、圧倒的な自然のパワーを感じ、心や体がつつまれるような、洗われるような心地よい気持ちを感じました。

レイチェルカーソンの「SENSE OF WONDER」という本の中に書いてある、子供の頃に体感した自然とのふれあいが、大人になった時に自然によってもたらされる圧倒的な力のすばらしさを感じる力になるということ。

私も子供の頃郊外の住宅地の中ではありましたが、たくさんの自然に囲まれて育ちました。
近くの裏山の森の中を探検したり、草や花を摘んでおままごとをしたり、夏は海で思い切り遊んだり、そんなことの1つ1つが製作やインスピレーションの源になっているような気がします。

小さな頃の頃を少し思い出しながら、今回は自然への畏怖と感謝を込めて帽子を作りました。

2015AW  IMAGE PHOTObrog

今回、テーマのひらめきになったのは、京都にある青連院というお寺に久しぶりに訪れた時のこと。
今回はいつもとは違う夜の特別参拝の時間に合わせて訪れました。
その日も、たくさんの人で賑わい、入り口付近の木々は、人工的に光に照らされている中でも、自然の圧倒的なパワーを放っていました。
こんなに人が賑わっていても、何百年も生きづいてきた自然のパワーは薄れることはなく、自然のシャワーを浴びて、気持ちが洗われるような感覚を久しぶりに感じました。

そんな時に、レイチェル・カーソンの「SENSE OF WONDER」という本に出会い、自分の子供の頃に自然に触れた経験は、今の製作につながっているのではないかと改めて感じました。

子供の頃、シロツメグサで冠をつくったり、4つ葉のクローバーを一生懸命探したり、椿の蕾や花を摘んで、一枚一枚はがしておままごとにして遊んだり、桑の実をつんで食べたり、つつじの蜜をいくつも吸って遊んだりと不思議と思い出すのは、ひとつひとつの小さな自然との触れ合いです。

その頃に着ていた洋服の色合いなども、今使っている色に影響があるような気がしています。私が思い出すのは、グリーンとネイビーのチェックのスカート。子供の頃はピンクに憧れを持っていましたが母にあまり着せてもらえなかったので、ブルー、グレー、ブラウンやオフホワイトに赤やオレンジなど母ごのみの色合いのものが多かったように記憶しています。

人それぞれの自然とのふれあいには物語があり、またそれが影響していろいろなことにつながっていくのではないかと改めて感じる今日この頃です。

今回は、今まであまり使ってこなかったグリーンや、ライトブルー、アイボリーに加えて、定番色の黒のウールのニットをオリジナルで製作しました。ニットに合わせて、グリーンの新色のブレードや、アイボリーの少し明るいブレードも作りました。グレーを基調に、グレーのバリエーションのブレードも何色か新色で製作しました。


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