2010.07
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アンティークのミシン
友人が引越しをすることになり、彼女がお母さんから受け継いで大切に使っていた、足踏みミシンを譲っていただくことに。アンティークの足踏みミシンは昔からのあこがれていて、ミシンの台を机に改造したものは、普段もテーブルとして使用していますが、ミシンがちゃんとついているものはまた、別格な雰囲気。
今回頂いたミシンは、50年代のJASMINEというメーカのもの。ミシン自体、彼女も昔は使用したこともあるようですが、何年か前に修理をしようと、問い合わせをしたみたところ部品などが見つからずに断念したとのこと。
昨年、ホーチミンに行ったときに、お店で、シンガーの年季の入った足踏みミシンを普通に使っていているのを見て、そのたたずまいがなんともよい雰囲気で印象的でした。アトリエのイメージとして、アンティークのミシンで帽子を作っているというのは絵になって素敵なんだけど、残念ながら現実としては、新しい機械は便利で実用的なのです。
普段のアトリエでは、スペースの都合上、いつも使っている、ポータブルミシンたちの置き場として使うしかなく残念ですが、使っていたパイン材のシンプルな机に比べると、足踏みミシンはなぜかしっくりとなじんでいる感じ。今まで、この机だけちょっと新しく違和感があって、あまり好きでなかったので、ようこそアトリエにという感じです。当面はイベントの時に、ディスプレイ用に使わせていただこうと思っています。
あとは、時々ミシンをだして、ながめる楽しみというのもありますね。あの、ミシンを台の下から、グイッと持ち上げる感じはなかなかいいものです。
友人のお母さんの代から大切に使われてきたものを引き受けるのはそれなりに責任がありますが、私なりに愛情をそそいで、大切に使っていきたいなあと思っています。