SEPT BLEUS

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SEPT BLEUS

BLOG

2011.03

04

2011.03.04

本にまつわるあれこれ

先日、何冊か本を貸したことがあり、喜んでくれていた友人にきっと、これ好きかなと、1冊貸したところ、「ごめん、あの本はどうしてもはいりこむことができなかった」と本が返ってきました。

母とも本を貸したり借りたりし合うので、これ友人に不評だったのだけど、一言添えてまわすと「彼女の気持ちが分かるわ。なんだか読んでいて、変な人ばっかり出て来て楽しい気持ちにならないのだもの。でも、ここまで読んで、悔しいから最後まで読んでやるわ」という意見。

BROG20110304


私も彼女からまわってきた本で、あんまりピンとこないものでも、読み始めると最後まで読まなければという変な責任感が生まれることがあるので、その気持ちもわからないでもないのですが、そんなにむきになって読まなくてもいいのになあとおかしくなってしまいました。

確かに、私自身その本を読んでいて楽しい気持ちになる訳ではないけれど、その作者の本を読むのは2冊目で、なんとなく分かっていたけれど、読みたいなあと思って買ってしまった本。

そして、自分がなぜそう思いながらその本を読みたいのかなあと考えてみてふと思ったのは、その本に出てくる人物たちはみんな変な人ばっかりなのだけど、自分の中に、誰にもオープンにしていない自分だけの領域があって、その中の何かが、実は、本の中の世間的に変だと思われる登場人物に共感する部分があったりして、本を読むことで、心の闇みたいなものを消化しているのかもしれないなあと思ってなんとなくすっきりしたのでした。

そもそも世間的に変だと思われるということが、本当に変なのか、普通と思われていることが変ではないのかというと、逆の場合のことも多いのではないかと基本的には思っているのですが、極端に変な人の例をみると、何となく自分はそんなにユニークではないのかなあと安心するのかもしれませんね。

と思いながらも、クリエーターとしてユニークでありたいとも思っているのも確か。なかなか難しいところです。

そもそも変という言葉のニュアンスだとなんとなくネガティブな印象だけれど、ユニークという言葉になると、ポジティブな響きに感じるもの。なにごとも考えようなのかもしれません。


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